トリプス、トリオなどと言われるWRが片側に3人、反対側に1人いるフォーメーションでのパスカバーについて語って行きます。
ここで話すことはいわゆるCover7と言われるパスカバーです。パスカバーについて詳しく知りたい人はこちらを参照ください。
3x1の守備について Sabanの守備構造を勉強してから3x1の守備を見るときに注目している点が3つあります。
①FSの動き
②3人サイドのCBの動き
③単騎サイドの守り方
Stubbie,Stump,Stoutとかいろんな守り方の名前がありますがそれはただの名前ですので、名前を使わずにCover7の考え方を噛み砕いていきます。
3x1におけるCover1、2manについては触れていません。
大前提としてフィールドを半分に割って考えます。
右は右、左は左。
一つのコール名で考えるとややこしくなるので、このフィールドを半分に割って考えると分かりやすいです。
定食だと思って考えてみてください。
ライス+唐揚げ=唐揚げ定食(コール名)
チャーハン+唐揚げ=中華定食(コール名)
てきな!

①FSの動き
1人WRサイドのFSの動きに注目。
FSが3人サイドにヘルプに行くのかどうかに注目してみてください。
ヘルプに行けば1人サイドのCBは後ろに助けがないので、リスクが上がりますが、3人サイドを5人で守れることになります。
このFSの動きは③と関わってきます。 左CBとWはマンカバーにもなれば、ならない守りもあります。 詳細は③で。

②3人サイドのCBの動き
ここがマンツーマンなのか、浅い場所を守るのか、深い場所を守るのかでSSの役割もNの役割も変わってきます。

・CBがマンツーマン
考えるのが簡単なのはCBがマンツーマンです。そこを切り離して考えれます。
つまり2人WRを守る時と同じ守り方を他の守備はすればいいのです。
NがCBと思ってCover1でも2でも3でもなんでもチームで使ってるものを使えば良いです。

・CBが浅い位置を守る時
SSは#1の縦#2の縦の順にリードします。
Nは#2が短い外へ行くルート以外はついていきます。
#3の縦を誰がカバーするのかで①のFSの動きが関わってきます。
Mと#3がミスマッチならばFSがカバーに入る必要があるでしょう。

ここからはパスルートを書き出して守り方を見ていきます。(下画像)
CBが浅い位置、FSサポートありの守り方はこんな感じです。
左上:#1,2が奥に来たらSSが#1を守り、Nが#2をカバーします
左下:Nのついていた#2が浅い位置で外に行くルートでは、CBが外を守っているのでついていきません。

・CBが奥を守るとき
単純にSSの負担が減ることになります。

SSとNは#3,2の順でリードする。
左上と右上:#3,2が浅い位置に入ってくるのならNはついていきます
左下:中へ入って入ったらNはついていきません
右下:FSがヘルプにくるのなら、FSが#3の縦を守り、SSが#2の縦を守り、Nが浅い位置を守るといったこととかもできます

③単騎サイドの守り方
こちらもいろんな守り方がありますがWRの種類やシチュエーションで変えればいいです。
①1対1
②下がる
③上がる
④Sとの入れ替わり
などなどCBとFSと連携していろんな守りができます。
またパスルートを書き出したもので見ていきましょう。
左上:FSがヘルプに行かないのなら単騎WRをCBと二人でカバーできます。
右上:Cover4
左下:Cover2(3人サイドがCover4ならばいわゆるCover6です)
右下:Inverted Cover2

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