NFLもカレッジフットボールもプレイオフが近づいてきましたね。
ふとスプレッドオフェンスって実際になんなんだっけ?
と思い色々調べたのでこちらでまとめておきます。
もちろん他のサイトでもフォーメーションについて色々学べると思うので、そちらと比較してみてください。
私はカレッジフットボールが好きなので、カレッジのチームで説明していきます。
.Spread offenseの定義
ディフェンダーを横に広げるため、3人以上のWRを幅広く配置
ディフェンダーを孤立させるため、WRは奥に深く、横に広く、フィールドに散らばるようなパスルートを使いこなす。
ディフェンスを麻痺させ、ミスマッチを作り出すためにノーハドルを組み合わせることも
(例えばLBが早いWRと対峙する)
QBが的確にディフェンスの配置を読み、的確なプレイ変更、判断ができることが重要
コテコテのスプレッドフォーメーション例

.プレイコンセプト
1.Air raid
・基本パスプレイ
・ランの90%はオーディブルでのプレイ
・ノーハドル
・OLの幅は1ヤード程とる
・よってブリッツは入りやすくなるが、クイックパスで対処
・またDE間の距離も広がりパスレーンが広くなる
実際に見てみましょう。こちらはWashington state
写真からOLの幅が広いことがわかります。

Air raidオフェンスの代名詞と言われている4verticalのコンセプト
WR4人が縦にプレッシャーをかけ、QBは空いたレシーバーに投げる。
WRもずっと縦に走り込むだけではなく、空いたところに走り込む。
そして守備の動きに応じてルートを変えるため(下画像の点線)、QBとWRの共通認識が大事。
RBのSwingルートのチェックダウンをふんだんに使い、クロスルートを使うことで守備の「迷い」を作り出す。

・プレイ例

セイフティーはカバー2でCBはWRにマンツーマンでついています。
中央にいたLBは中央へ走り込むWRに反応。
その空いたスペースにRBが走り込む。
QBはRBにパス。
このように奥と前や、守備を広げて孤立させるパスコンセプトを駆使して攻撃するのがAir raidオフェンスとのことです。
パスコンセプトについてはここではたくさん触れないでおきます。あくまでスプレッドオフェンスについての説明ですので。
2.オプションプレイ
・ランゲーム主体
・動けるOLが必要
・OLにはざまざまなブロッキングテクニックが求められる
・ブロック能力の高いWRが必要
・リードプションの仕組み
基本的にはRBがセットしているサイドのDEをリードします。
DEがRBに食いついてきたらQBがボールを持って走る。
食いつかずにステイしていたらRBにボールを渡すという仕組みです。
リードオプションをするだけでディフェンスを一人、ブロックしないのに殺すことができているのです。
そもそもSpread Offenseは「守備を広げることでO#とD#の人数を同等(Equate)にしてボールを運ぶオフェンス」とMeyerは説いています。
言い換えるとオプションランをするためにスプレッドオフェンスを敷いていると読み取ることもできますね。
ここからプレイ判断内容に触れていきます、あくまで一例です。
中央にLBが一人しかいない場合は
数的優位のためランが最適。

ではLBが2枚の場合。
それでもまだ数的にはトントンのためランの攻撃も可能です。
ランが良く出てディフェンスがランを警戒し始めたら
プレイアクションでLBの後ろを狙ったパスで攻撃します。

中央へのプレッシャーが多い場合は右で数的優位のWRにスクリーンパスを投げる
もしくは左WRに勝負をさせる

右に人数が多い場合は左へスピードオプションを仕掛けたりする

これらのようにフィールドを大きく使っているので、人数の少ないところを狙い、
人の集まりにも時間をかけさせ、1対1を作り出すことを目的としていることがわかります。
以上簡単にでしたが、私が改めて復習として調べたスプレッドオフェンスについてのまとめでした。
*私はこの道のプロではないため間違いもあると思います。もし間違いにお気づきになられた際はご遠慮なくご指摘していただけると助かります。
参考ページ
素晴らしい、完璧ですね。
ありがとうございます!