仄暗いフィンランドの底から#13「新型コロナウイルス2」

 学校が閉鎖されて10日たった。外出したのは1回のみで、近くのコンビニに食料を買いに行っただけである。妻は外せない用事が何度かあり市街地に出かけており、街中には人が少なく、バスの利用者も少ないようだ。

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仄暗いフィンランドの底から#12「新型コロナウイルス 」

 新型コロナウイルスの影響がフィンランドにもやってきた。

 先ゆく不安からフィンランドでも買い占めが発生し、トイレットペーパーや肉、そしてパンといったものがお店の棚から姿を消した。こういった光景を目の当たりにすると、フィンランドに住む人々もまた同じ人間なのだなと思わされる。

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仄暗いフィンランドの底から#11「学校」

 長かった。ようやくLähihoitaja(総合福祉資格)の学校への入学が決まった。今通っている語学学校には1年と3ヶ月程通った。初めてこれほど多国籍な環境で勉強をしたが、文化の違いに驚かされることが度々あった。遅刻はあたりまえ、宿題はやらない、授業に集中しない、数え上げたらきりがないほどやる気を削がれる環境であった。ようやく嫌いなクラスメイトから解放されると思うと幸せでいっぱいである。

 私は移住する際にこの資格を取ることを大まかに考えて5カ年計画を立てていた。

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仄暗いフィンランドの底から#10「スクーター」

 フィンランドに住んでいる友人が放った言葉に笑ってしまった。

 「レンタルスクーターが(アパートの外の)ゴミ箱に捨てられていた」

 2019年5月頃、フィンランドのトゥルクでもレンタル電動スクーターが姿を現し始めた。

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仄暗いフィンランドの底から#9「真面目が損をするテスト環境」

 受験シーズン。思い返せば私も人生で様々なテストを受けてきたものだ。中高の定期テストからセンター試験に大学入試。数々なテストを乗り越えてきた人生であったが、私はテストでペンを忘れたこともカンニングをしたことも一度もない。しかしこの国フィンランドに住む移民の中にはペンを忘れてくる輩も多いし、カンニングをする輩も多い(もちろん日本にもいるけど)。今回はフィンランドで経験したテストについて語ってみたいと思う。

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仄暗いフィンランドの底から#8「ネームデー」

 フィンランドにはネームデーと呼ばれるものがある。日本人からすると馴染みがないが、この文化はキリスト教圏では一般的なものだそうだ。クラスメイトのイタリア人は「誕生日よりも重要なんだぜ」と言っていたが、本当かどうか怪しい。

 手帳の日付に丁寧に本日の名前が記載されているので、友達の名前を探すといったことを一度は在フィンランド邦人はしたことがあるであろう。

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仄暗いフィンランドの底から#7「友達の日」

 今日はバレンタインズデー。「恋人の日」とでも言うべきか。日本にお住いの皆さんはチョコを貰ったり、渡したりしましたでしょうか?フィンランドではYstävänpäivä(友達の日)と呼ばれているため「好きなクラスメイトからチョコ貰えるかな?」とか「いつどうやって渡そう~」と緊張したりするような、青春的心配をする必要がないと思えてきますよね。しかし妻曰くフィンランドにはフィンランドなりの苦悩が存在するそうだ。

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仄暗いフィンランドの底から#6「寿司はチキンナゲットか?」

 冬になるとなぜかコンビニのホットスナックを食べたくなる。部活帰りによく食べたハムカツ。分厚いハムに、サクサクの衣。無いなら自分で作ってしまえのDIY精神が海外在住者の身に宿ると聞く。中にはラーメンや納豆までも作ってしまう上級者も。私は割と代替品で腹を満たしてしまえば満足してしまうタイプでもあるため、そこまで凝った食べ物を作ったことはない。日本のお菓子を真似たお菓子で満足するレベルだ。

 最初はハムカツも少し面倒で諦め掛けていたが、チラチラとYoutubeで作り方を見てみると「かなり簡単じゃん!」と思って作ってみることにした。

それがこちらである

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仄暗いフィンランドの底から#5「フィンランドに森はあるがアマゾンはない」

 フィンランドは自然豊かで湖が人口よりも多いと聞いたことがある。森も多く、都市に住んでいても少し外れると木々が生い茂った場所が存在する。カップルがデートとして森できのこ狩りをするのがフィンランドなのだ。こんなに木がいっぱい存在するが、アマゾンはフィンランドに存在しない。南アメリカにあるアマゾンではない、Amazonだ。

 いきなりドギツイ親父ギャグで皆さんもフィンランドの寒さを感じてもらえたことだろう。本題に入らせていただくと、今回はフィンランドでのオンラインショッピング経験について書いてみたいと思う。フィンランドで何度かオンラインショッピングをしたことがあるが、物流力と言えば良いのか、東京とフィンランドでは桁違いであるとつくづく感じる。特にスピードはこちらの方がもちろん遅い。とはいえ私はフィンランド在住歴1.5年と、赤ん坊並のため、全てを知り尽くしている訳ではない。

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仄暗いフィンランドの底から#4「プロフェッショナル 仕事の流儀」

「ちょっと扉の前から退いてもらえる?」

疲れた顔をした「ミイ」が真顔で私の同僚に話しかけていた。

 トゥルク-ストックホルム間を運行するフェリーの清掃のアルバイトを終え、船から降りる時の出来事である。船内に乗り込んでくる子供達に天使のような笑顔を振りまいていたミイは、オフになると笑顔が消え、「Staff Only」の扉の向こうへと消えていった。

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