仄暗いフィンランドの底から#16「オンライン授業」

 学校が閉鎖されて31日がたった。オンラインで授業を受けるというのは高校時代ぶりである。受験勉強のため私は東進ハイスクールのオンライン授業を受けていたのだ。しかしあれは録画された授業を聞くだけであったが、現在のフィンランドで受けている授業はLiveである。今回はフィンランドでのオンライン授業はどんな感じなのかを書いていこうと思う。もちろん色々な状況があるので、全てが私と同じ状況とは限らない。一例として読んでもらいたい。

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仄暗いフィンランドの底から#15「コロナウイルス4」

 学校が閉鎖されて24日がたった。あっという間である。私も色々と新しい単語やらを学んではいるが、専門用語をアウトプットするのは非常に難しいし、フィンランド語で説明しろと言われたらあやふやな説明になるであろう。最近はあらかじめ日本語で得られそうな知識は日本語で予習しておいてからフィンランド語で授業を聞くようにしている。これをするのとしないのとではかなり入ってくる情報量が違うと思う。予習の大切さを思い知らされた。

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仄暗いフィンランドの底から#13「新型コロナウイルス2」

 学校が閉鎖されて10日たった。外出したのは1回のみで、近くのコンビニに食料を買いに行っただけである。妻は外せない用事が何度かあり市街地に出かけており、街中には人が少なく、バスの利用者も少ないようだ。

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仄暗いフィンランドの底から#12「新型コロナウイルス 」

 新型コロナウイルスの影響がフィンランドにもやってきた。

 先ゆく不安からフィンランドでも買い占めが発生し、トイレットペーパーや肉、そしてパンといったものがお店の棚から姿を消した。こういった光景を目の当たりにすると、フィンランドに住む人々もまた同じ人間なのだなと思わされる。

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仄暗いフィンランドの底から#11「学校」

 長かった。ようやくLähihoitaja(総合福祉資格)の学校への入学が決まった。今通っている語学学校には1年と3ヶ月程通った。初めてこれほど多国籍な環境で勉強をしたが、文化の違いに驚かされることが度々あった。遅刻はあたりまえ、宿題はやらない、授業に集中しない、数え上げたらきりがないほどやる気を削がれる環境であった。ようやく嫌いなクラスメイトから解放されると思うと幸せでいっぱいである。

 私は移住する際にこの資格を取ることを大まかに考えて5カ年計画を立てていた。

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仄暗いフィンランドの底から#10「スクーター」

 フィンランドに住んでいる友人が放った言葉に笑ってしまった。

 「レンタルスクーターが(アパートの外の)ゴミ箱に捨てられていた」

 2019年5月頃、フィンランドのトゥルクでもレンタル電動スクーターが姿を現し始めた。

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仄暗いフィンランドの底から#9「真面目が損をするテスト環境」

 受験シーズン。思い返せば私も人生で様々なテストを受けてきたものだ。中高の定期テストからセンター試験に大学入試。数々なテストを乗り越えてきた人生であったが、私はテストでペンを忘れたこともカンニングをしたことも一度もない。しかしこの国フィンランドに住む移民の中にはペンを忘れてくる輩も多いし、カンニングをする輩も多い(もちろん日本にもいるけど)。今回はフィンランドで経験したテストについて語ってみたいと思う。

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仄暗いフィンランドの底から#8「ネームデー」

 フィンランドにはネームデーと呼ばれるものがある。日本人からすると馴染みがないが、この文化はキリスト教圏では一般的なものだそうだ。クラスメイトのイタリア人は「誕生日よりも重要なんだぜ」と言っていたが、本当かどうか怪しい。

 手帳の日付に丁寧に本日の名前が記載されているので、友達の名前を探すといったことを一度は在フィンランド邦人はしたことがあるであろう。

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仄暗いフィンランドの底から#7「友達の日」

 今日はバレンタインズデー。「恋人の日」とでも言うべきか。日本にお住いの皆さんはチョコを貰ったり、渡したりしましたでしょうか?フィンランドではYstävänpäivä(友達の日)と呼ばれているため「好きなクラスメイトからチョコ貰えるかな?」とか「いつどうやって渡そう~」と緊張したりするような、青春的心配をする必要がないと思えてきますよね。しかし妻曰くフィンランドにはフィンランドなりの苦悩が存在するそうだ。

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