フィンランドに住んでいる友人が放った言葉に笑ってしまった。
「レンタルスクーターが(アパートの外の)ゴミ箱に捨てられていた」
2019年5月頃、フィンランドのトゥルクでもレンタル電動スクーターが姿を現し始めた。
Voi.スクーターついにトゥルクでも見かけるようになりました。https://t.co/9o2PDgDCj7#トゥルク #voi pic.twitter.com/aC3go39iD5
— .list🇫🇮🖖🏈 (@minimarulist) May 25, 2019
利用方法は非常に簡単。スマホにアプリをダウンロードして、スクーターに設置してあるQRコードをアプリで読み取ればスクーターのロックが解除される。結構スピードが出るので気をつけて運転をしないと怪我をする。実際にフィンランドでは怪我の報告が増え、中には頭、歯、骨折の怪我をする人もいるそうだ。(https://yle.fi/uutiset/10889946)
そういった危険性があるためヘルシンキ内では速度制限が設けられている。
警察は電動スクーター対策チームまで結成しており、歩道でスクーターに乗っていた人に40ユーロの罰金を言い渡した。旅行の際に利用する場合は是非とも気をつけてもらいたい。(https://yle.fi/uutiset/10902305)(https://yle.fi/uutiset/11002038)
そんな電動スクーターであるが、最近利用者が減っている感じがする。今年の冬は雪が積もっていないので利用しようと思えば利用できるのだが、乗った時の降りかかる風邪で顔や手元が凍えるから乗る人が減っているのかもしれない。
なんだか便利そうに聞こえる電動スクーターだが、街中を歩く側になると危険極まりない。なので私はこの電動スクーターの普及には反対派である。過度にスピードを出したり交通規則を守らないのは、利用時間によって料金を払わなければいけない料金体系も関係しているのだろう。目的地まで早く着こうとするあまり、目的地よりも先に墓場に到着することになるかもしれない。
日本では現在千葉にて実証実験をしているとのことで、ここでの結果によって導入時にルールが変わってくるだろう。(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000045484.html)
日本では道路交通法により電動スクーターは原付と同じ扱いになるため、ヘルメット着用、ナンバープレートの取り付け、自賠責への加入が必須となっている。都心部は人が多く、歩道が狭い場所が多い。そんな場所で電動スクーターを導入すればカオスだろう。歩きスマホをしている人も多いので事故が増える予感しかしない。是非とも導入しないでいてもらいたい。
確かにバスよりも小回りが利く移動手段で少しの移動距離を簡単に素早く移動できるが、こんな小さな街なら少し歩けばいいだろうと思ってしまう。都市化が進むにつれて時間を惜しむ感覚が身について行ってしまうのかもしれない。電動スクーターは一時的な流行であることを切に願う。
おわり