コンビニに買い物に行こうと外へ出ると、エントランスの扉を出たところで若い女性2人がタバコを吸っていた。
フィンランドでは室内喫煙が禁じられているため、外に出てタバコを吸う必要がある。
たまにベランダの窓を開けて吸っている人を外から見かけるが、多分あれはアウトである。
正確な数字を見たことないので肌感覚ではあるが、街中で見ていると女性の喫煙者数は日本よりも多く感じる。しかし移民のクラスメイトでタバコを吸っている女性はなかなか見なかった。イスラム教徒やアフリカ出身の女性でタバコを吸っているクラスメイトを私は見たことがない。
イスラム教ではタバコは一応ダメなようだが、タバコを吸っているクラスメイトは全員イスラム教徒の男であったのはなんか笑ってしまった。彼ら曰く「そこまで敬虔なイスラム教徒じゃなければみんな吸うよ」とのこと。
室外でタバコを吸うのは構わないのだが、喫煙スペースが明確に決められていないため、喫煙者の多くが好きなところにポイポイとタバコの吸い殻を捨てるのは非常にもやっとする。
街中に置いてあるゴミ箱の上にはタバコ専用のゴミ捨て容器が設置されているのだが道端に吸い殻を捨てていく。バス停周辺は吸い殻の量がすごいことになっている。
これは冬に撮った写真である。罪悪感からか一応ゴミ箱の上にタバコを捨てていったのだろうか。なんだか面白い光景で写真を撮ってしまった。

販売方法も日本とは少し違う。日本のコンビニのタバコの販売方法を想像してもらいたい。銘柄をしっかりと見ることができるが、フィンランドのお店ではタバコのパッケージを目にすることはできない。必ず隠されているのだ。購入者は番号を店員に伝えて棚から取ってもらうか、ボタンを押すとタバコが排出される仕組みを利用する必要がある。


タバコのパッケージはかなりネガティブな内容になっている

禁煙サポートのHPリンクも記載されている。
ちなみにだが、ニコチンガムにもリコリス味があるようだ。

どうやら、若者の間でタバコを嗜む人は減っているそうだ。
それでも、街中では明らかに若く見える子供達がタバコを吸っているのを見かけることがある。
ある時は少年が車椅子に乗ったおじさんに「タバコ持ってる?」と聞いているのを目撃したことがある。
そんなフィンランドであるが、2030年を目処にスモークフリーの実現を考えているそうだ(https://yle.fi/uutiset/osasto/news/flurry_of_proposals_issued_by_ministry_group_to_make_finland_smoke-free_by_2030/10466763)
タバコの税率をあげ、2024年までには1箱10ユーロ以上にし、購入可能年齢を18歳から20歳に上げる。バス停やベンチでの喫煙の禁止されることになるそうだ。目標は喫煙者を人口の5%以下にすることとのこと。
喫煙するのは個人の自由ですし、禁止するのもどうかと思います。ですが喫煙するのなら周囲のことを考えて欲しいですね。
おわり