仄暗いフィンランドの底から#2「ビーックビックビックビックカメラ」

つい先週までU20のアイスホッケー世界大会がチェコで開催されており、フィンランドはスウェーデンに3位決定戦で敗れ4位の成績を収めた。

アイスホッケーはフィンランドで一番人気のスポーツである。

家電量販店のテレビ広告に選ばれるスポーツがアイスホッケーであるくらいのレベルだ。

そんなアイスホッケー大国に住んでいる私だが、氷の上を滑ることは全くできない。

一度挑戦してみたが、生まれたての子鹿よりも酷く、周囲にいる小さな子供達から心配の眼差しを向けられるのには耐えられなかった。結局、リンクにて無料で配られていた特大ソーセージを3本食べて、シューズのレンタル料の元を取った。(がめつい)

しかし見るとなれば話は別だ。こちらに住み始めてからアイスホッケーを見始めたが、スピードと激しさに加え、手先の繊細さも求められているからとても面白い。

妻も世界大会になると声を大にして応援するので見ているこちらもテンションが上がる。

ある時、無料で地元チームの試合を観戦できる機会があり、アリーナに見に行ったことがある。そこで一番驚いたのは広告の多さだ。

まずはこれらの写真を見てもらいたい

見てお分かりのようにユニフォームに掲載される広告の多さが尋常ではない。(シーメンス、あんた大金出したな)

初見ならどれがチームロゴなのか分からないだろう。

広告が施されているのはユニフォームだけではない。

フィンランドのアイスホッケーリーグにはゴールデンヘルメットという制度があり、トップスコアラーが金色のヘルメットを着用する。

これはフィンランドのギャンブル会社Veikkausが広告主だ。

脱線するが、フィンランドはギャンブルが身近に存在する。コンビニにもギャンブルマシーンがあるし、スーパーにも沢山マシーンが並んでいてゲーセンのよう。老人達がいつも元気そうに賭博に勤しんでいる。さすが幸福の国フィンランド

話を戻すと他にもレッドブルヘルメットも存在する。

また試合会場となるリンクに目を向けてみるとバッチリたくさんの広告があることが分かる。

広告多スギィ
撮影者:list

もはや広告主が多すぎて印象に残る会社が少ない。

まるでビックカメラのようだ。

一方で公共機関の広告は日本と比べてとても少ない。

これは私の住んでいる街トゥルクのバスの中の様子だが、椅子にちょろっと張り紙がしてあるだけだ。日本の電車に掲載されている怪しい本の広告や、なぜか少し読んでしまう週刊誌の広告、脱毛や育毛といった抜いては生やして大変だなと思わせられる広告も無いのだ。

夜かと思うだろ〜、朝の8時なんだぜ〜
撮影者:list

しかしラッピング広告は存在する。ヘルシンキのトラムではコカコーラの広告を見かけた。

後ろのショッピングセンターに入っているお店を表す看板達もどことなくビックカメラ臭が…
撮影者:list

トゥルクでもIkeaのラッピング車や劇場広告も存在する。

またまた朝かと思うだろ??夜なんだぜー
撮影者:list

最近日本では、献血を募る広告に使用された漫画キャラクターが公共の場に合っていないとのことで物議があったが、フィンランドは凄い。大人のおもちゃの広告がガッツリバス停に掲載されているのだ。イメージ的には大したことはないが、宣伝文を読んでみると「今年一番イヤらしいアドベントカレンダー。サンタの言う『ホーホーホー』じゃなくて『オーオーオー』ですよ」とかなり攻めている。

100ユーロ切りました!99ユーロです!
撮影者:list

さらには深夜にテレビを見ていると大人のおもちゃの広告も流れてくる点に文化の違いを感じさせられる。(見せられないよ!)

他にも面白い形態の広告を話すと映画館のゲームスポンサーだ。

映画館のゲーム?と思うかもしれないが、フィンランドの映画館では「CMの上映前」にゲームが行われるのだ。このゲームに参加することで、時には無料のポップコーンや映画のチケット、最低でもポイントを手にすることができるのでプレーする人が多いのだ。これによってCM前に人を多く着席させることを狙っているのだろう。

そのゲームの提供主が映画館のこともあれば、スーパーマーケットや銀行が提供主ということもある。以下のツイートはスーパーマーケットがスポンサー。

最後に話をしておかなければいいけないものは、大学生が着るオーバーオールだ。

フィンランドに旅行に来たことがある人が不思議に思うかもしれない物の一つであろう。

カラフルなオーボーオールにバチバチにワッペンを貼って若者が群れをなして歩いている姿を初めて見た時には「特攻服??」と私は思った。もしかしたらフィンランドのヤンキーかもしれないと。

これにも企業広告が入っているものがあり、広告が入っていると安くなると友人が言っていた。

以下の画像を見ると建築会社のYITと警察のマーク(剣のマーク)が入っていることが分かる。(もしかしたらこれは支給品かもしれない)

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上記の写真は真っ青な状態だが、呑んだくれ学生生活を送るに連れてワッペンがどんどん増えていく。飲みまくっていることが一瞬で分かるのだ。中には自前のコップまでぶら下げている人がいる。本当にあれを使うのか?

つまりフィンランドの大学生はこのオーバーオールにワッペンをバンバン貼っていくことに学生生活をかけているのだ。(そんなことはない、が、どことなくビックカメラ臭が…

フィンランドの大学に留学にくる人は是非ともこのワッペンを集めてもらいたい。

以上で、私が1年住んで実感したフィンランドの広告文化である。

前回から一変して真面目に、画像も多く入れて、多少下調べをしたうえで多角的にフィンランドにおける広告文化について触れてみました。住んでいると割と広告って見過ごしてしまいがちですよね。

在住者の方で「こんな広告面白かったよ」とか、旅行された方がフィンランドの広告文化についてどう感じたかも聞いてみたいです。

おわり

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