仄暗いフィンランドの底から#24「ムーミンたちみんながムーミン谷にいる」

フィンランド映画の予告を見ていたら登場人物の口から

「kaikki muumit laaksossa」

という表現を聞くではないか。

直訳すると「ムーミンたちみんながムーミン谷にいる」という意味になるのだが、調べてみると、どうやらこれはメンタルに関する表現で、全員いれば良好ってことのようだ。

いなければ問題ありって意味で使うみたい。

ムーミンがまさかこんな形で使われていることに驚いた私は、フィンランドにおけるムーミンの浸透度合いについて思い耽ってしまった。

するとふと気がついてしまったのだ…

フィンランドに住んでいるとムーミンを見ない日はないことに…

やつらは本当にどこにでも潜んでいる。

あまりにも日常に溶け込みすぎているので、存在を忘れてしまう程だ。

マグカップにハサミ、タオルにお菓子、はたまたバスの広告とどこにでもコラボしている。

とりあえず呟いているものだけを持ってきたが、それでもこんなに生活に紛れ込んでいるムーミンたち…

フィンランドに来る際には是非とも「ムーミンを見たらサルミアッキを一粒食べるゲーム」をしてもらいたい。

もしくは隠れムーミン探し(全然隠れてない)をやってみるのも良いかもしれない。

もしフィンランドからムーミンデザインが消えたらどうなってしまうのだろうか?

違和感を感じるのだろうか?

人々は正気を保てるのだろうか?

そう思って以来、私は彼らの存在に意識を向けるようになった。

目が合うと感じる、彼らも私たちを見ていることに…

深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ。-ニーチェ

おわり

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