仄暗いフィンランドの底から#8「ネームデー」

 フィンランドにはネームデーと呼ばれるものがある。日本人からすると馴染みがないが、この文化はキリスト教圏では一般的なものだそうだ。クラスメイトのイタリア人は「誕生日よりも重要なんだぜ」と言っていたが、本当かどうか怪しい。

 手帳の日付に丁寧に本日の名前が記載されているので、友達の名前を探すといったことを一度は在フィンランド邦人はしたことがあるであろう。

 こちらの記事(https://yle.fi/uutiset/3-8179216)によると、ネームデーの名前が記載されているカレンダーを見つけれるのは、主に北ヨーロッパのみだそうだ(本当か??)。さらに読んでいくと、ノルウェー、デンマークとエストニアでも同様のカレンダーが売られているが、フィンランドとスウェーデンほどネームデーを祝う文化は根強くないそうだ。「同僚の誕生日は知らなくても、ネームデーならカレンダーを見れば分かる」とも書かれており、確かにそう言われてみれば便利である。そこまで仲の良くない同僚の誕生日をカレンダーには記入しないが、既に既製品に書かれているネームデーならば、少し会話で触れてみようと思えてくるものだ。

 そういえば、老人ホームでインターンしていた時も、毎日ネームデーがホワイトボードに張り出されていたのを思い出す。特別なライスポリッジでも出るのだろうか??

 同様に、妻の実家のカレンダーにもネームデーの日にはしっかりと赤丸で記されており、結構重要な日かと思っていたが、実はそこまで重要でもないようである。妻はただ単に軽く祝われて少額のお金をもらうか、簡素なプレゼントを貰うそうだ。実際、私は手紙をプレゼントしただけで満足してもらえた(一安心)。しかしそんなネームデーを特別なものにしている人たちがいる。マルックさん達だ。

 フィンランドに住むマルックさん達は、マルックという名前、もしくはマルックのあだ名の人達だけで集まっているそうだ。1994年、ポリ市のジャズフェスティバルで5人のマルックが偶然遭遇し、翌年もその5人が集まった。1996年、正式にマルック会が始まり、現在はなんと約1600人も会員がいるそうだ。詳細はこちらから(https://www.markkuliitto.fi/)

 残念ながら外国人名である私にネームデーはない。なんだか損をしている気分である。念の為こちらのネームデーを調べれるサイト(https://almanakka.helsinki.fi/en/name-days/name-day-search.html)で私の名前を調べてみたら「猫の名前の日」になら私の名前が存在した。もしかしたら私は猫なのかもしれない。

おわり

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