今回は『ファブリックの女王』のネタバレあり感想を述べていきます。
Contents
.作品紹介
マリメッコ創業者の話
.学んだこと
創業者の人生は波乱万丈だったこと
.ネタバレあり感想
マリメッコ創業者の半生を描いた作品。他のフィンランド映画のパンフレットを購入するので、ついでにこの映画のものも購入しようかなと思いまずは観てみた。多分買わなくていいかな。
万人受けする作品ではなく、ファッションとか、それこそマリメッコ好きな人なら楽しめると思う。私はそこまで楽しめなかった。
もっとフィンランドの風景を見ることができれば良かったのかもしれないけれども、演劇をしている感じの映画なので、いつもセットのような風景。
マリメッコと言えばフィンランド!ってなる人がどれくらいいるのかは知らないが、私はこちらに初めて旅行をするまではマリメッコのことを何も知らなかった。
最近はアディダスとコラボしたりして知名度が上がっているのかもしれないが、ちょっとお値段がするので手が出せない人が多いのではないだろうか。
それはフィンランドでも同じようで、マリメッコの服をガッツリ来ている人は私の周りではそこまでおらず、基本的には財布やマフラーといったものを買っている人が多い気がする。
そうやってワンポイントでマリメッコを身に着けている方がオシャレな感じもする。
だけども、映画でマリメッコのきらびやかなデザインの服を見ていると、これは冬にこそ着たい服かもしれないと思った。というのも冬のフィンランドはとても暗く、そして黒い服ばかりを着ている人が多いからだ。機能性を考えるとどうしても暗い系の服になってしまうのかもしれないが。そんな中、夏を持ってきたようなあの服を冬場の道で見かけたら、素敵な気分になれるかもしれない。少なくともマフラーとか良いかもしれない。妻にでもプレゼントしてみようか?
劇中に流れる『If you go away』という曲が良かった。歌詞に「あなたが去るのは太陽を持って行ってしまうようだ」みたいなものがあったが、冬の日照時間の少ないフィンランド人にとって太陽はかなりの意味を持つので、愛する人が去るのということは、夏が去っていくことと同じくらいに寂しいことであるのは疑いのないことである。
この映画、演劇風になっていて、役者が役者と創業者を演じるちょっとややこしい感じになっている。なんでこんな風にしたのかなと思い考えてみたが、もしかしたら創業者も社長という役柄を演じていたのだってことを考えさせる構造にしたかったのではないかと思った。
キラキラした北欧映画を求めている人には合わない映画でした。