今回は『ユーロビジョン歌合戦 〜ファイア・サーガ物語〜』の感想を述べていきます。中盤以降ネタバレありです。
Contents
.予告
.作品紹介
欧州で人気の歌合戦大会の話
.監督
デヴィッド・ドブキン
『チェンジ・アップ/オレはどっちで、アイツもどっち!?』は見たことがありますがあんまり覚えてないです笑
.役者
ウィル・フェレル
レイチェル・マクアダムス
.学んだこと
歌は競争じゃないこと。
.ネタバレなし感想
ユーロビジョン。日本にお住まいの方は初めて聞く大会だと思われます。毎年開催されており、フィンランドでも人気の大会にです。妻も毎年テレビの前でユーロビジョンを見て、歌のことをあーだーこーだと言いながら評価しています。
この大会、面白いことにユーロと名前がついておきながら参加国にはイスラエルやオーストラリアなどがいます。
今回の主役はアイスランドのバンド「Fire Saga」(架空のバンド)です。彼らが歌う曲だけでなく、他の参加者の歌もとてもキャッチーで耳に残るものばかりでした。
ストーリーはありきたりのものでしたが、音楽のおかげもあってとても面白い作品に仕上がっています。
鑑賞前に知っておくといいことをこちらに書いておきます。
まずアイスランドについてです。
アイスランドは人口が少なく、さらにその少ない人口の大半が都市部に住んでおり、知り合いが遠い血縁関係にあることが多いそうです。
そのため近親相姦をしないためのアプリが開発されており、デートの前にチェックするんだとかなんとか。
さらに父親のファーストネームが子どものラストネームになることから、誰の子孫なのかわかりにくくなっているそうです。
さらにアイスランド人でエルフの存在を信じている人がなんと6割もいることから、登場人物のエルフに関する発言もなんらおかしなことではないのかなと思えてきます。
Netflix視聴リンク
https://www.netflix.com/watch/80244088
以下ネタバレありです!
.ネタバレあり感想
・ミュージックビデオが秀逸
序盤、アイスランドの広大な自然を利用したミュージックビデオは凄かったのですが、やっぱりなんかダサくて笑えてきてしまいました(笑)
このミュージックビデオのみならず、全体的に謎に満ちたアイスランドのことをネタに色々と笑いを取っている映画でした。
白人への差別をネタにしているというこの呟きには妙に納得です。
アイスランドのステレオタイプのみならず「アメリカ人はスターバックスが好き」みたいなアメリカのステレオタイプをネタにしているシーンもありました。
・船上パーティー
適当に選ばれたFire Sagaですが、なんと参加者が乗っていた船が爆発して本戦へ出場できることに(笑)まさかすぎる展開で爆笑不可避です。
悲しむべきだけど同時に嬉しいことでもある、どう言い表せばいいのかわからない複雑な感情がうまく演じられていたと思います(笑)
・美しいエディンバラ
アイスランドの景色も凄く良かったですが、エディンバラも凄く綺麗な街だなと思いました。ぜひ行ってみたいですね。
そんなに凄いホテルでもないのに感動する2人。ホテルの冷蔵庫にシュウェップスが入っているだけで大興奮する2人。初めてのシャンパングラスにはしゃぐイグリッドと色々と面白すぎます(笑)
・エルフ
エルフなんて存在しないだろと思っていたらなんと助けてくれました(笑)
ここまで来てようやく気がつきましたがこの映画、ツッコミが不在なんですよね。そしてそのまま誰もツッコまずに走り切ってしまうパワーがあるのが凄いです。
・2人の関係
結果、予想通りラーズは会場に帰ってきましたがそこで歌う曲がシグリッドの考えていた曲というのがもう最高でした。
歌詞を聞いているとこちらまで泣けてきてしまいました。
故郷があるって素晴らしいですね。
最終的にはラーズは父との関係も良好になり、シグリッドとの間に子供も生まれ、めでたしめでたしでした。
ぜひとも続編を作ってもらいたいです。
Fire Sagaの新曲が楽しみでなりません。