今回は『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』の感想を述べていきます。
.トレイラー
.点数 9/10
.学び
うちの猫も怪獣かもしれない
.作品紹介
怪獣が大暴れします。
.監督
マイケル・ドハティー
脚本家として「Xメン:アポカリプス」や「スーパーマン:リターンズ」とかに参加している人だったんですね。
.役者
今回は怪獣が主役といっていいと思うので省略
ゴジラの思い出
ゴジラと言えば幼少期を思い出す。両親のどちらと見に行ったかは思い出せないが、映画館で見るのが楽しみだったのを覚えている。特に私はメカゴジラが好きで、クリスマスプレゼントにはメカゴジラの超合金のおもちゃをねだったものだ。
そんな私も大人なり、ここフィンランドで暮らし、ハリウッドのお金がふんだんに注ぎ込まれたゴジラをこんなところで見ることになるとは思ってもいなかった。
この街の娯楽といえば自然とお酒であろうか?
私はお酒はそこまで飲まないうえに、自然も大好きなわけではない。市内で訪れる場所といえば、たまに奮発して行く寿司ビュッフェと、学校とスーパー、そして映画館くらいだ。
今後数年も学生をするつもりであるため、未来は不透明だ。そんな未来の見えない不安な生活を束の間忘れさせてくれる空間が映画館だ。
世界観に没頭できる映画館の素晴らしさ
多くの人が膨大な時間をかけて作り上げた作品を、わずか11ユーロ(1350円くらい)ほどで、最新鋭の環境で見れるのだ。
これは非常に贅沢な経験だと私は思う。
思い返せば私の趣味はどの国でも、ネットがあれば消費できるものばかりだ。
唯一外出しなければいけない趣味は最新映画を見る事くらいだ。
映画館は暗く、灯される光は映写機から発射されている映画の世界のみ。映画館はどの国でどの時間帯で見ても、そこには作品の世界しかない。だからゴジラは日本で見てもゴジラの世界だし、フィンランドでもゴジラはゴジラなのだ。
雄叫びをあげろ!!ミャー!!
さあ肝心の映画について述べると、何と言っても「雄叫び」のリアル感である。
これを感じるためだけでも、是非とも映画館に足を運んでもらいたい。これは家では経験できないものだからだ。
映像は色の印象が強く、芸術的で、構図からも実際に怪獣が存在しているように見えるし、人との大きさが比べられるシーンではとてつもなく怪獣が大きく見えて、無力感を感じることができる。
しかしだ、それよりも怪獣のリアルさを助長させているのは、映画館の爆音スピーカーで感じる怪獣の「雄叫び」にあると私は思う。
彼らは言葉を発しない代わりに「雄叫び」をあげる。
面白いことに、怪獣は、彼らがどんなことを思っているのかが分かりやすい「雄叫び」をあげてくれるのだ。
この雄叫びを聞いていると、だんだんと私の飼っている猫の「雄叫び」を思い出した。
うちの猫はお腹が空くと「ミャーー」と注意を引く大きな「雄叫び」をあげるのだ。そして扉が閉まっていてベランダに出れない時には「ミャア」と可愛らしくねだるように「雄叫び」をあげる。非常に怪獣と似ている。いや、もしかしたら我が家の猫は怪獣なのかもしれない。キッチンペーパーを破壊する様はまさに怪獣そのものではないか。

ゴジラ、キャラ変更するってよ
(微ネタバレかもしれないので未見の人は読まないで!)
さて、話を戻すと、前作と今作でゴジラ役のゴジラさんは少しキャラが変更されている気がした。
前作において、ゴジラは自然災害の位置付けを担っている感じがした。アメリカの西海岸へ向かう予測経路なんかはまさに台風の予測経路そのものであったし、街を破壊して通過していく様はハリケーンだ。
しかし今回は人類の味方感が非常に強い。人間を目の前にしても襲ってくるわけではなく、むしろコミュニケーションを取っているようにも見えなくない。
人間がピンチの時にちょうどタイミングよく現れるゴジラは、まさにヒーローの登場に似通っている。
私はこのゴジラ凄い好きだ。だってテンションが上がるじゃないですか。
そのうちメカゴジラも出してくれないだろうか。そうすれば私の幼少期の思い出が鮮明に思い出され、きっと私は涙するだろう。
余談だが、かつてゴジラはハム太郎と同時上映されていたが、この作品にハム太郎の存在は感じられなかったのが残念で仕方がない。
最後はこの曲でお別れとしよう