今回は『世界一キライなあなたへ』の感想を述べていきます。中盤以降ネタバレありです。
.予告
.作品紹介
最強のふたりの恋愛版
.監督
テア・シャーロック
.役者
ルー役:エミリア・クラーク
サム役:サム・クラフリン
.ネタバレなし感想
フィンランドのテレビ局は放送するコンテンツが少ないのかしょっちゅう映画を放送していて、今日はこの映画が放送されていたので見ることにしました。交通事故による四肢麻痺によって昔のような人生を送れなくなっているウィル(サム・クラフリン)。幸いお金持ちなので医療体制やサポート体制はしっかりしていますが、それでも人生に絶望してしまっている状況のようです。そんななか主人公のルー(エミリア・クラーク)は懸命に彼に生きる喜びを与えようとしていました。さて、将来介護業界で働こうと思っている私にとっては興味深い内容の映画でして、ウィルの気持ちや両親の考えなどは想像することもできませんのでルーになったつもりで見ていました。そもそも金持ちでイケメンの時点でなんか現実味のない話でしたが、彼の抱える問題というのはかなりメッセージ性があったので見応えが凄くありました。
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以下ネタバレありです!
.ネタバレあり感想
さて、この話思っていた以上に重い話でした。まず四肢麻痺という時点でかなり重い話なのかな?と想像していましたが、恋愛ものなので結局は二人が結ばれてハッピーエンドで終わるのかな?と思ったらなんと尊厳死をウィルはしました。ルーが彼の気持ちを変えて、一緒に余生を過ごすことを選ぶのかな?と思って見ていたので結末には少し驚きました。
ここでハッピーエンドとは何なのか?と考え始めました。今までの恋愛映画では、基本的には登場人物の二人が困難を乗り越えて、結果結ばれて終わるというのがハッピーエンドというものだったと思います。今回二人は結ばれませんでしたが、私はハッピーエンドだったと思います。まずウィルの意思が尊重されたこと、そしてルーはそれを認め、ウィルが望むように自分のやりたいことに専念できる環境を手に入れたためです。きっと彼女は今後ファッションについて学ぶのではないでしょうか。
現代では幸せの定義は様々で、男女が結ばれて結婚して子供を産むことは幸せとは限らないと思います。人の数だけ様々な幸せの形があります。だから万人ウケするハッピーエンド恋愛ものを作るのって難しくなっていくかもしれないですね。そしてウィルが選んだ尊厳死というのも、彼にとっては苦痛を感じなくて済むという幸せ、解放といった形の幸せだったのでしょう。
私は恋愛映画を見ているといつも悲しくなる部分があります、それは「振られる男」へのフォローのなさです。今回はルーの彼氏は振られましたが、その後どうなったかが分かりませんでした。嫉妬から彼女の仕事のことを理解できなかったという問題はもちろんありますが、それ以前に彼女とはうまくマッチしていない感じを、我々観賞者は感じたことでしょう。彼が本当に幸せになれる相手を見つけるシーンが少しでも見たかったです。
.学んだこと
相手の選択を尊重することも愛の一つ