【ネタバレあり】『ターミネーター:ニューフェイト』感想 点数7/10

今回は『ターミネーター:ニューフェイト』の感想を述べていきます。

.予告

.作品紹介

コロナビール飲む?

.監督

ティム・ミラー

『デッドプール』の監督

今までのターミネーターとは比べ物にならないほどアクションシーンが凄かったですね。あとスローモーションもあったのが興味深かったです。

.役者

サラ・コナー役 リンダ・ハミルトン

登場の仕方がかっこよすぎます

T-800役 アーノルド・シュワルツェネッガー

これが最後の出演のようです。Never come back…

グレース役 マッケンジー・デイヴィス

完全に惚れた。かっこよすぎる。徐々にこの人が出ている作品を見ていきたいです。

ダニー役 ナタリア・レイエス

特に、、、

Rev-9役 ガブリエル・ルナ

特に、、、

.感想

興行的に失敗

まず最初に言っておかなければいけないことは興行的に大失敗だそうです。。。

なかなかヒットぜずこのままだとこれで終わりな気がしますね。。。

宇多丸さんも言っていましたが、ターミネーターはシリーズ化に向いていないのでは問題。

この映画を観た後に改めて1作目から順番に見ていきましたが、やはり一作目が一番面白いですね。執拗に追われる恐怖、炎の中から立ち上がるエンドスケルトンに、そして狭い路地でそいつに足を少し引きつりながら追われる恐怖。。。堪りません。

2作目ではそのT800が味方になり、さらには父親的な存在になるのも感動しました。心を持って行かれたシーンはサラがダイソンを殺そうとするところ。ダイソンはスカイネットの生みの親なので、未来の重要人物の生みの親を殺すというサラがスカイネットにされたことと同じことをサラがしようとしているんですよね。

今回の敵はLegion

スカイネットは今作ではもう存在せず、代わりにLegionというAIと戦争をしているそうです。ちなみにLegionはラテン語で「選ばれし者」という意味を持つそうです。

このAIの目的が何なのか忘れてしまいましたが、例えば人間は地球にとって悪だから排除しようとか、今話題の気候変動などを取り入れた、地球環境の視点があるともっと今っぽくて面白い設定だったかもと思いました。

最初のシーン

このシーンはどうやら物議を醸しているそうですね。私はこのシーンで一気に「これは1、2作の続編だが、全く別の誰かのストーリーが始まるんだ」と思いワクワクしました。制作側の「3以降とか忘れてください、強いお薬出しときますので」的な意思が伝わってくる劇薬でしたね。

移民のリーダー

さて、では誰が今回の重要人物かというと、メキシコ人のダニさんなんですが、、、正直キャラが弱かったです。設定はめちゃくちゃ好きですよ。今アメリカでもヨーロッパでも移民問題がよく話題に上がっていますが、この設定だと「移民の中にも未来の重要人物がいるかもしれませんよ」ってメッセージが伝わってくるんですよね。アメリカを代々発展させていったのは移民ですし、アメリカの大企業を作り上げたのも移民の子孫だったりします。あと普通に考えて機械対人類の救世主がなんでアメリカ人じゃないといけないの?っていう気持ちもありますが。。。

メキシコおやじ

それは置いておいて、このメキシコからアメリカへ行くということの難しさもこの映画から伝わってきましたね。国境付近の拘置所?は実際にあんな感じなんですかね?

ターミネーターに襲われながらもようやくテキサスに来た主人公たちを待ち受けるのは「アメフト」を見ているT800(笑)テキサスではアメフトが宗教的な人気をもつので、ステレオタイプのようなテキサス人になっているのが面白かったです。そしてコロナビールにライムをしっかり乗っけてサーブしてくれるT800(笑)このシーンで初めてコロナビールに乗っかっているライムは瓶の中に入れることを学びました。

スカイネットの疑問

ここでふと疑問が立ち上がったのですが、スカイネットがもう未来では存在しないのになぜスカイネットからターミネーターが送られてきていたのかという問いです。

サイバーダイン社を破壊したことによってスカイネットが存在しない世界軸になったとしたら、その時点でもう未来からターミネーターは送られてこないはずではないでしょうか?もしかしたらジョンとスカイネットは運命共同体だったのでは?と考え始めてしまいましたが、、、サラが言うにはジョンが死んだ後も続々とターミネーターが送られてきていたと。。。ここはあまり深く考えない方が良いのかもしれないですね。しかし設定は非常に熱い!!機械vs機械!!日本ではタイトルがニューフェイトですが、原題はダークフェイト、この「ダーク」はスカイネットが生き残るためにジョンを殺したが、それはスカイネットを救うことはできなくて、結果スカイネットが同類のような存在であるLegionと戦うってのがダークな運命なのかな?と思いました。

人間と機械の違い

とにかくこのカールが画面に出てからようやく今回の命題は「人間と機械の違い」かな?と思い始めました。機械なのにめちゃくちゃ人間ぽい機械、機械化されてターミネーターとも近接戦闘を行えるようになってしまった人間のグレース。特にグレースは、サラからモーテルで「機械?」と質問された時に「私は人間」と答えているところからも人間であるという意識を感じますし、カールの家族への「愛」のようなものや、自分の意思で人間を守るという「選択」も人間味を非常に感じさせました。そもそも人間である私でさえ「愛」とは何かわからないです。人間も結局は幼い頃から社会によって教育という名のプログラミングされてできた産物なのではないか?と考えることもあります。もうこう考えさせられている時点でこの映画の勝利かもしれないです。

3世代の女性の活躍

サラ、ダニ、そしてグレース。3人の女性が今作では大活躍。まさに現代版ターミネーターですね。ジェネシスでもサラが強い女性として描かれていましたし、最近の映画では強い女性が多いと思います。そして強い女性が戦っている姿って最高ですよね。

同時にこの3人とも「愛」をしっかりと感じさせてくれるんです。サラの場合はジョンへの思い。この思いは同時にダニがジョンの役割を務めることを知ってから、彼女へのサポート心へと変わっていったと思えました。そしてダニはグレースによる自己犠牲から彼女への友人としてのような愛を見せてくれていました。未来から来たグレースにとってダニは母親のような存在だったので、明らかにここでは母への愛のようなものを感じさせられました。一方でもちろんのことRev9からは何も感情を読み取れませんでした。これは素晴らしいことだと思います。機械という役を上手に演じていたことの証明ですかね。

最後に

私個人的には非常に楽しめた作品でしたが、次以降の敵はどうするの?とか、グレースいなくなって、さらにシュワちゃんももう登場しないとなると。。。この作品で終わってしまっても良いのでは?とも思います。気持ちを持って行かれた役者がみんな死んでしまっているんですよね。

そういえばターミネーターと聞いて塾の先生を思い出しました。とても怖い先生で、悪さをするとげんこつ。彼の机のペンたてはエンドスケルトンの頭だったことから、生徒の間ではターミネーターと呼ばれていました。ターミネーター3が公開された時、ターミネーターである先生は少し悲しそうな表情をしていたのを思い出します。果たしてこの先生は今作を見てどんな表情をしているのでしょうか。昔と同じように無表情だが少し怖い表情をしているかもしれないですね。だってターミネーターですし。

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