今回は『ザ・ビッグハウス』の感想を述べていきます。
.予告
.作品紹介
ミシガン大学のスタジアムの裏側に迫る
.監督
想田和弘
Amazon Prime Videoにてレンタル可能です。
.感想
ミシガン大学のスタジアム、ビッグハウス(10万人以上が観戦可能)での出来事を淡々と「観察」する映画です。TVでアメフト観戦しているだけでは知れない裏側を見ることができます。しかし細部を面白いと思えないのなら退屈な2時間に感じてしまうかもしれません。ストーリー性はあまりなく、後半はこの人誰なのかな?と思いながら話を聞かされるシーンもありあます。しかしこの映画の良い点は、アメリカ社会が良くも悪くも綺麗に見えてくるからです。
何よりも格差が見えてきます。1シーズン600万円以上もするVIPルームでくつろぐ白人家族がいる一方で、スタジアムの外では父親に指示されながらチョコバーを売る黒人少年の姿が。
大学への寄付者たちが集まるイベントの参加者は白人が多く、過去に奨学金を受けていた黒人男性が感謝の意を彼らに伝えている。こういった風景は、実際にアメリカに住んでいないと感じることができないことでしょう。
子供がチョコバーを売っている光景が本当に衝撃的でした。悪いこととは思わないです。小さい頃から稼ぐことを学べると言えばポジティブに捉えられますが、こんな光景があるとは思っていなかったので衝撃的でした。
スタジアムに向かう道路では、人々に対して、路上でマイクを持って神の教えを説く人々や、政治的なメッセージを発信している人もいます(2016年に撮影)。
これがアメリカのリアルなのでしょう。
.学んだこと
格差社会の実態