今回は『アナと雪の女王2』の感想を述べていきます。ネタバレありです。
.予告
.作品紹介
エルサの謎が分かる話
.この曲とご一緒にお読みください
.学んだこと
サーミについて
.ネタバレあり感想
曲良い!でもPanic! At The Discoバージョンの「Into the unknown」の方が私は好きです。
これは映画館でエンドクレジット聴きたかった〜
前作ではクリストファーが全然サーミ人じゃないといった苦情?があったみたいで、今作ではかなりサーミ人をしっかりと描いていたようです。
サーミって北欧のそれまた北にいる原住民だったよな?ってくらいの知識しかなくて、私は全然サーミのことを知らないんだなって思い知らされたので色々と調べてみました。
ということで、今回はアナ雪の感想よいうよりはサーミについて知ることで、アナ雪2をもっと深読みしていこうといった内容になります。
そもそも日本にいたらサーミのことを多分勉強しないと思います。
世界史とかに出てたのかな?あったとしても一行くらいな気がします。
じゃあサーミについて書いている本とかないかな?と探してみたんですが、古い本か論文くらいしかなくて、Kindle化されてる本なんかありませんでした。
それから意外とこっちでもサーミについてそんなに習ってないみたいなんですよね。
これはスウェーデンの話なんですが、どうやらスウェーデン人もあまりサーミのことをよく知らないようで、学校で習うみたいですがどうやら教科書の一行だけみたいです。
そんなスウェーデンなんですが、結構エッグい差別を昔にしてたみたいなんですよ。
独自の文化や言葉を放棄させようとする同化政策が19世紀後半には行われていて、20世紀になると分離政策、つまりスウェーデン人よりも人種的に劣っている考えのもと、サーミ人が土地を購入したり、定住したり、トナカイ業(と言うのか?)以外の仕事に就けなくしたりしたみたいです。
結局第二次世界大戦以降に改善したみたいなんですけども、なかなか長い期間差別されていたからか、年配のサーミ人の中には、スウェーデン人になろうとしたサーミ人と、サーミ人であろうとした人の間で少し対立があるみたいです。同じサーミ人なのにね。
アナ雪で言うと、トナカイを飼っていた人たちが後々に城下町に住んでいた人たちから差別されるってことですね。
魔法が使えるから恐れられていましたよね。
じゃあそもそもサーミ人ってどんな生活をしているの?
どうやら複数の家族が共になって牧畜業を行っていたみたいです。
映画でもしてましたよね。
何百頭ものトナカイを飼っていて、彼らはそのトナカイを売って生活していたわけです。
そんな生活をしている人も今ではサーミ人の全体の1割ほどのようです。(確かスウェーデンの割合)
もしトナカイ業をしている人に会っても、トナカイを何匹飼っているのかを聞いてはいけないようです。
その質問はいくら貯金があるの?って聞いているのと同じ意味を持つんですって。
トナカイ業と言っても結構ハイテクで、ドローンを使ったり、スノーモービルを使ったりしていました。
ただ、サーミの生活に進入してきているのはテクノロジーだけではなく、気候変動も問題になっているようです。
暖冬で雪が解け、さらに雨が降って雪が固まってしまうと、トナカイが餌を見つけれなくなってしまうみたいなんです。
それからノルウェーでは(スウェーデンとフィンランドは調べてない)トナカイの所有頭数の制限が言い渡されていて、訴訟にもなっているみたいです。
日本に通じる部分もあって、サーミ人はありとあらゆる自然の現象の中にそれぞれの霊が存在していると考えているみたいです。
なんだか神道に通じる考え方な気がしますよね。
彼らは自然界の声を聞くことこそが厳しい気候の中で生き残っていく唯一の方法だと信じているようで、だから映画で声が聞こえてきたのかもしれないですね。
さて、少しサーミのことを知れましたでしょうか?
ただボーッとみていたら、エルサたちが部族と知り合って問題を解決するって感じの映画に見えますが、こういった背景を知ると、魔法の正体について色々と納得がいく設定になってきますよね。
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