今回は『フルメタル・ジャケット』の感想を述べていきます。ネタバレありです。
.予告
.作品紹介
ベトナム戦争の映画
.この曲とご一緒にお読みください
.監督
スタンリー・キューブリック
.役者
マシュー・モディーン
ヴィンセント・ドノフリオ
R・リー・アーメイ
.学んだこと
フルメタルジャケットとは完全被甲弾ということ
.ネタバレあり感想
凄い映画。
去年『地獄の黙示録』を初めて見て、あれはあれで狂気が凄いなと思ったけども、こちらもこちらで別の狂気があった。
まず最初の髪の毛を丸刈りしていくシーンでめっちゃ惹かれた。
それからハートマン軍曹の口の悪さが凄い。
あんな沢山のディス、普通思いつかないやろ。
もしかしたらレナードに復讐されるのかな?って思って見ていたらちゃんと殺された。
でも逆に言うと、しっかりと軍曹の教育に染まってしまった人たちもある意味で気が狂ったようにも思えるんだよね。観客からすれば狂っているように見えるのはレナードであっただけなんだよな。
海兵隊の訓練を経て、戦場に行った奴らを見れば彼らも狂ってるじゃん。
だからもう何が普通なのか、何が狂っているのかってものの境界線が分からなくなるよね。
普通とは?
大人らしくとは?
それからHeadってトイレって意味もあるのね。
後半からベトナムに舞台を移すんだけども、こちらもこちらで酷いもんだ。
どんどん上官が死んでいくし、ヘリから一般人を撃つやつもいれば、敵を撃ち殺して笑顔になるやつもいる。
クライマックスと言えるスナイパーとの戦いは凄くドキドキしてしまうし、結局相手が子供だったというのも衝撃。
最後はみんなで仲良くミッキーマウスの歌を歌っているのも怖い。
最初これを見たときに、反戦映画だと思ったんだけども、どうやらそういったのは意識しておらず、ただただベトナム戦争を描きたかったみたい。
どこまで本当なのかは分からないが、ベトナム戦争からの帰還兵が精神的に問題を抱えていたことからも、やっぱり狂った世界だったのだろう。
.面白かった記事
『フルメタル・ジャケット』キューブリックが描いてきた幼児性と狂気の関係※注!ネタバレ含みます。