『ジョジョ・ラビット』 点数 10/10

今回は『ジョジョ・ラビット』の感想を述べていきます。ネタバレありです。

.作品紹介

ナチに心酔してる10歳の男の子と、隠れていたユダヤの女の子の交流を描いた話

.この曲とご一緒にお読みください

.監督

タイカ・ワイティティ

.役者

ローマン・グリフィン・デイヴィス

トーマシン・マッケンジー

.学んだこと

優しい嘘もあること

Amazon Prime Videoでレンタル可能です。

以下ネタバレありです!

.ネタバレあり感想

全体を通して凄く良くできてる無駄のない映画だった。

子供たちはナチスの教育を受けさせられるんだけども、「どうやってユダヤ人って見分けるの?」という素朴な疑問を投げかける。そう、見た目では分からないんだよね。ナイフを刺せば血が出るし、悲しくて泣くし、自由を感じて踊るんだよ。

主人公はウサギも殺せない10歳の少年。

子供だからこそ見せる残虐さもあって、ユダヤ人の彼女に対してユダヤは醜いだとか、習ってきた酷いことを沢山言ってしまう。

死んでしまっている彼女の恋人であるネイサンのフリをしてまで、彼女に酷い手紙を書くのとか本当に残虐。

だけど優しさも持ち合わせていて、ちゃんと彼女を慰める手紙を書くのとか可愛い。

嘘だと分かっていながら、彼女もジョジョの嘘に付き合っていく。

この映画、優しい嘘が本当に多い。

父親もレジスタンスだったのだが、イタリアに戦争に行っていると嘘を母親はついていた。

そして母親自身も、息子に対して隠し事をしていた。

そんなお母さんのダンスシーンでは、よく足元が映されているなと思ったら首吊りのところにつながっていたのか…

ジョジョはお母さんの靴紐を結んであげるのだが、そこで彼自身の成長を感じさせるのとか本当にズルい。

この映画、ナチスの酷さだけでなく、米軍の酷さも表現していたのが良かった。

子供だろうと、ナチスなら銃殺しようとする姿勢は恐ろしい。

最後に彼女を「脱出」させるところでは、エルサは彼を信じることに。

彼女はジョジョのお母さんにどうすれば人を信じれるのかと質問していたのがここにつながってくる。

ジョジョとしては彼女のせいでお母さんが死んでしまったとも思うだろう。

彼女を傷つけようとしたが、愛してしまっているのだから仕方がない。

だからこそ床に崩れ落ちて泣いてしまったのかもしれない。

米軍が街を占拠した後に彼がつく嘘、離れてほしくないからこその嘘。

これも本当に子どもっぽくて良い。

そして最後のダンス、最高じゃん!!!!!

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