今回は『フューリー』の感想を述べていきます。中盤以降ネタバレありです。
.予告
.作品紹介
戦車で戦う話
.監督
デヴィッド・エアー
スーサイド・スクワットとかハーレ・クインの映画監督なんですね。
.役者
ブラッド・ピット
シャイア・ラブーフ
ローガン・ラーマン
マイケル・ペーニャ
ジョン・バーンサル
.学んだこと
戦車はどうやって戦っていたのか
.ネタバレあり感想
最後までキツイ。
いつ襲われるのか本当に分からなくて、緊張感が凄くて画面の前で身構えてしまっていた。
主人公はブラピかと思っていたけど、これあの若者の成長というか、変化を見る映画だからローガン・ラーマンが主人公やな。
しかもこのラーマン家はナチスの迫害を逃れてアメリカに来たという経歴を持っているのも凄い。
ローガン・ラーマン演じるノーマンはタイピストの訓練を受けていたんだけども、なぜか戦車部隊に配属されることに。
もうこの時点で謎配属なんだけど、タイピスト、つまり殺す訓練をしていない若者が殺し合いに参加させられるってのはドイツ兵と似てるんだよね。
この映画ではドイツが民間人の若者に武器を持たせて戦わせていて、これがまさにノーマンと同じ構造になっている。
ノーマンは最初に若者兵士を見つけるんだけども撃つことができなくて、これまた若い小隊長が殺されることに。
しかし途中からどんどん敵を殺せるようになったことから「マシン」というあだ名がつくくらいにまでなった。
でもそんな彼でも殺人マシンじゃなくて一般人に戻る瞬間があって、それはドイツの女の子と一時を過ごした瞬間だと思う。
特にピアノを弾く瞬間は米国人とドイツ人が音楽を通じて繋がった瞬間で、とても美しかった。
結局女の子はノーマンが言ったように一生に一度の大きな愛に出会って死んでしまうことに。
最後の戦いは無謀だけども、結局あそこで多くのドイツ兵を殺したことで進軍が楽になったのかもね。
ノーマンはドイツ兵に見逃されるシーン。結構考えさせられた。
敵はノーマンが最初にやったこと、つまり若者だから見逃してやったわけなんだよね。
生き残ったノーマンは英雄になった。
一人生き残り英雄と称えられるノーマンは何を思うのだろうか。
そしてまだ神を信じ続けるのだろうか?