今回は『ノマドランド』の感想を述べていきます。ネタバレありです。
.作品紹介
現代版遊牧民の話
.監督
クロエ・ジャオ
.役者
フランシス・マクドーマンド
.学んだこと
アメリカの別の側面
.ネタバレあり感想
貧困ミニマリズムを感じた。
ミニマリズムってある程度経済的余裕のある人が厳選した品質の高い少ない物で暮らすというものであって、つまり自己選択で物が少ない状況を選ぶものだと思うのだけども、貧困が起因のミニマリズムって果たしてどうなのかと思うことがある。
貧困をオシャレに、ポジティブに捉えているだけで、果たしてそういった考えが社会にとって良いのかと。
主人公は友人や家族の助けをできるだけ借りずに、1人バンの中で生活する道を一応選んではいるが、それでも命の危険もあるし、病気になったらすぐに死んでしまうような状況。これで治安が良いのなら社会的にも良いのだろうけども、苦しんでいてそれが犯罪に繋がったら社会的にはよくないよね。
社会のしがらみから離れて、自由気ままに生きるのは凄くそそられるし、限られた時間で美しいものを見るってのは憧れる。
でも極端なんだよね。本当に色々と極端すぎるのがアメリカなのかもしれない。
人生のありかたってのは個人の自由だし、それが実行できるのはアメリカの良いところなんだろうけども。
なんだか色々と考えさせられる内容の映画だった。
人生とは。働いているだけが幸せなのか。金持ちになることが幸せなのか。かといって貧困に苦しみながら地域を転々とするのが幸せなのか。