今回は『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲』の感想を述べていきます。中盤以降ネタバレありです。
.予告
.作品紹介
ひろしのとあるシーンで号泣する映画
.監督
原恵一
.ネタバレなし感想
「岡田斗司夫のYoutube」にてこの映画が取り上げられていたので、久しぶりに見ることにしました。最後に見たのは子供の時です。ラストシーンでしんちゃんが凄く頑張ってタワーを登っている姿は凄く記憶に残っていました。子供の頃の記憶は曖昧なもので、映画を観終わった後には思っていたよりも内容が濃いことに驚きました。また思っていたストーリーと違った部分がありました。
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以下ネタバレありです!
.ネタバレあり感想
お父さんが子供の頃から成長していくシーンはなんだか泣けてきてしまいました。成長して東京に出てきて、家族ができて、家族のために仕事をする姿はカッコいいです。そして誰かと一緒に時間を共有することの素晴らしさを感じました。やはり人は何かを共有することに幸せを感じる生き物なのかもしれないです。
この映画、子供の頃も少し怖く感じていましたが、大人になった今見ても若干怖い作品に感じました。特に急に大人が子供の世話をしなくなったシーンで震えました。みさえが低い声で言う「もう帰ってこなくていいわよ」という発言。しんちゃんはそこまでダメージを受けている描写はなかったですが、実際に親から言われたら怖いことですよね。ショッキングな発言ってトラウマになったりするものなのでしんちゃんの精神状態が少し気になります。そんなこと言い出したらショッキングな出来事ばかりなのでしんちゃんはとんでもない精神を持っているのかもしれないですね。
私は平成生まれなのですが、なんだかこの昭和の感じに懐かしさを感じるのはなんなんですか?共感しているから感じる懐かしさなんですか?この時代に生きていないので、この懐かしさは本当の懐かしさじゃないと思うんですよね。この感覚はアメリカのドラマとかを見ていても感じます。ラジカセとかレコードを見るとなんだか懐かしい感覚になる気持ちと同じです。
小さい頃に見ていた映画やドラマが昭和に制作されたもので、小さい頃に見た体験を懐かしがっているのかもしれないです。
最後に最も意外だったことは、思っていた以上に友達の活躍が少なかったことです。90分と短い映画なので、もちろん野原家の活躍が主になると思いますが、私の小さい頃の記憶ではもっとしんちゃんの友達が活躍していた印象がありました。
この映画、昭和への偽りの懐かしさを感じると同時に、この映画を小さい頃に観たという体験自体に懐かしさを感じる内容になっていました。これは子供向けの映画だからこそ起こりうる現象かもしれないですね。大人になってみれば子供っぽいストーリーであってもなんだか懐かしさを感じてしまいます。
それはそうと懐かしさの匂いってなんなんだ。多分フィンランドでこの懐かしい匂いというものを感じるまでに時間がかかりそうだ。幼少期にフィンランドで過ごしているわけでもないですし。
.学んだこと
年をとればとるほど懐かしい感情が増していく。